春 桜の思い出

今年も花見の季節が近づいています。東京の桜の開花予想は3月19日か20日ごろのようです。桜にはいろいろ思い出があります。

いまから二十年以上前 子供が小学校の入学の時でした。その年は桜の開花が早く、入学式のころにはすでに散っていました。とても残念に思ったものでした。

その1,2年前に桜が満開の時期に京都へ訪れたことがありました。京都在住の知人に連れて行ってもらった場所の桜がすごかったです。たしか原谷苑だったと思います。結構穴場な感じで来園者は少なかった印象です。とにかくしだれ桜がすごかったです。桜の木も大きく枝ぶりの良くてとても見栄えがよかったです。機会があればまた行きたい場所です。

桜の満開の時期に首都高を走るのも好きです。自宅が下高井戸にあった頃、首都高4号線を使い都心へ向かうことがありました。都心環状線に入り千鳥ヶ淵の満開の桜は絶景です。夜はライトアップされることもあり、チラチラ見ながら運転していました。満開から数日たつと風にあおられ花弁が宙を舞います。やがてすべての花が散ってしまいます。散った花びらが千鳥ヶ淵に浮かんでいる光景のなかなかのものです。

いまから30年以上前、新卒で社会人となり始めても花見シーズンを迎えました。同期で入社した友人は、ある日の朝 上司に『今日の重要業務 花見の場所取り』を命じられました。その時代は結構そんな感じの話があちらこちらで聞かれました。友人は昼過ぎから花見の場所取りに行き、上司や先輩たちが到着するのを待ったそうです。花見の場所は千鳥ヶ淵公園だったそうです。友人の話では、同じように場所取りをしている人が何人かいたそうです。のんびりした時代でした。夜になり、上司や先輩たちがようやく到着。つまみを準備し日本酒で乾杯!しかしこの時期 夜はまだまだ寒いです。さほど時間がたたないうちに、撤収。あったかい場所へ移動し2次会。今度は熱燗で乾杯。

四谷におでんの屋台が出ていたころがありました。そこの屋台でおでんに熱燗。外を見れば外堀通り沿いに桜の木があります。その桜を見ながらの熱燗もなかなかのものでした。いまはおでんの屋台は出ていないようです。会社の先輩に連れられていった屋台でした。その先輩はちょっと酒乱ぎみ 酒が入ると狂暴化します。ちょっと困った先輩でした。いまは札幌にいるそうです。

転勤で名古屋にいたことがありました。仕事の関係桜の開花の時期に名古屋キャッスルホテルで会合が開催されます。数百名が集まる大きな会合です。会場はカーテンが閉め切られて外の様子が全く見えない状態です。会が始まり来賓、主賓の挨拶が終わり会が始まると、閉め切られていたカーテンが全開。そこにはライトアップされた名古屋城の桜が満開。とても素晴らしい演出。普段は見られない風景を堪能することができました。会社の人たちとも名古屋城近くの公園で花見をしたことがありました。会社終わりにみんなでお酒やつまみをもって公園まで歩いていきました。カップ酒を2本ぐらい飲んで『場所変えよう』と先輩の一言。いつも行く会社近くの居酒屋へ直行。花見に関係ない地価のある店です。午後7時ぐらいから飲み始め、店が閉店までひたすら飲み続けます。一人平均5合ぐらい日本酒を堪能し、さらに今池方面へ移動。当然のごとく午前様です。

10年以上前の話です。河津桜を見に行きました。河津桜は開花が早く、行った時にはすでに散っていました。そのころ露天ぶろ付きの個室がはやり始め、その日の宿も露天風呂付の個室を予約していました。その宿で晩御飯に出た金目の煮つけが最高にうまかったです。いまでも思い出します。忘れられない味です。桜は残念でしたが、金目が思い出になりました。

 

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