桜島の大噴火

1914年1月12日 大正の桜島の大噴火がありました。日本には活火山が111あるそうです。気象庁には以下の一覧がありました。

<北海道地方>31か所
知床硫黄山 、羅臼岳 、天頂山、摩周 、アトサヌプリ 、雄阿寒岳、雌阿寒岳 、丸山 、大雪山、十勝岳 、利尻山 、樽前山、恵庭岳 、倶多楽 、有珠山、羊蹄山 、ニセコ 、北海道駒ヶ岳、恵山 、渡島大島 、茂世路岳、散布山 、指臼岳 、小田萌山、択捉焼山 、択捉阿登佐岳 、ベルタルベ山、ルルイ岳 、爺爺岳 、羅臼山、泊山

<東北地方>19か所
恐山 、岩木山 、八甲田山、十和田 、秋田焼山 、八幡平、岩手山 、秋田駒ヶ岳 、鳥海山、栗駒山 、鳴子 、肘折、蔵王山 、吾妻山 、安達太良山、磐梯山 、沼沢 、燧ヶ岳、男体山

<関東・中部地方>19か所
那須岳 、高原山 、日光白根山、赤城山 、榛名山 、草津白根山、浅間山 、横岳 、新潟焼山、妙高山 、弥陀ヶ原 、焼岳、アカンダナ山 、乗鞍岳 、御嶽山、白山 、富士山 、箱根山、伊豆東部火山群

<伊豆・小笠原諸島>21か所
伊豆大島 、利島 、新島、神津島 、三宅島 、御蔵島、八丈島 、青ヶ島 、ベヨネース列岩、須美寿島 、伊豆鳥島 、孀婦岩、西之島 、海形海山 、海徳海山、噴火浅根 、硫黄島 、北福徳堆、福徳岡ノ場 、南日吉海山 、日光海山

<中国地方>2か所
三瓶山 、阿武火山群

<九州地方>17か所
鶴見岳・伽藍岳 、由布岳 、九重山、阿蘇山 、雲仙岳 、福江火山群、霧島山 、米丸・住吉池 、若尊、桜島 、池田・山川 、開聞岳、薩摩硫黄島 、口永良部島 、口之島、中之島 、諏訪之瀬島

<沖縄>2か所
硫黄鳥島 、西表島北北東海底火山

山地の多い日本において活火山は全国に点在しており、火山の噴火や大地震などの危険は意外と身近な所にあります。事前にあなたのお住いの地域に活火山があるかどうか確認してみてください。

以外に中国地方に2か所しかないことと、四国には活火山がない事に少しびっくり。

もどって大正の桜島について調べてみました。ウイキペディアには以下の記述があります。

桜島の大正大噴火(さくらじまのたいしょうだいふんか)は1914年大正3年)1月12日に発生し、1915年(大正4年)9月頃まで続いたと推定されている桜島噴火である。20世紀以降、日本で起きた火山噴火の中で噴出物量では最大であり、噴火中に起きた桜島地震による死者等を含めて58名の死者、行方不明者を出したとされ、噴火前は島であった桜島は、大正大噴火による溶岩流出によって大隅半島と地続きになった。

桜島噴火史の中の大正大噴火

有史以前の活動

1914年の大正大噴火を起こした桜島は、日本を代表する活火山のひとつであり、主に安山岩デイサイトによって形成されている。桜島は南九州の鹿児島地溝帯南半分にあたる錦江湾北部に形成された姶良カルデラの南端部に位置している。なお鹿児島地溝帯は東西から引っ張られる力が働くことで形成された地溝帯であり、姶良カルデラ以外に加久藤カルデラ阿多カルデラが形成されており、地溝内には桜島の他にも霧島山開聞岳などといった火山がある

姶良カルデラは現状ではひとつの大きなカルデラ地形を形成しているが、成因としては複数のカルデラが合体したものと考えられている。姶良カルデラでは過去10万年の間に数多くの噴火が起こっている。中でも規模が大きかったのが約29000年前の噴火であり、総噴出量約460立方キロメートルと推定されている。この噴火の結果、現在の姶良カルデラが形成された

その後約26000年前から、姶良カルデラ南端部で桜島の噴火が始まった。桜島は姶良カルデラの大噴火後に出来た後カルデラ成層火山であり、両者の関係は親子関係に似ている。しかし両者の活動は連動していない。26000年前以降、桜島の活動は極めて活発であるが、姶良カルデラ本体は比較的静穏である。姶良カルデラと桜島とではマグマの組成も異なり、マグマ溜りはそれぞれ別個に存在していると考えられている。姶良カルデラの活動は地殻由来の珪長質のマグマによるものであり、一方、桜島の地下にはマントル由来の苦鉄質のマグマも存在している。珪長質マグマと苦鉄質マグマが混合することによって中間的なデイサイト質、安山岩質のマグマが形成され、主にそのマグマで桜島が形成されてきたと考えられ、おおむね時代が新しくなるにつれて苦鉄質マグマの比率が高まっていると見られている

約26000年前に誕生した桜島の噴火活動は4期間に分けられる。約26000年前から24000年前の古期北岳、約1万2800年前から5600年前までの新期北岳、そして4500年前からの南岳の活動であり、南岳の噴火活動も古期と新期に分けられる。古期と新期の北岳の活動の間には10000年以上の空白期間があり、活動再開時(新期北岳初回の活動)の約12800年前の噴火は、桜島の噴火活動の中でも最大の約11立方キロメートルの噴出量であった。その他にも新期北岳期の前半には規模が大きいプリニー式噴火が発生した。確認されている中で北岳の最後の活動は約3800年前である

約4500年前から北岳の南側山腹部から南岳の活動が始まった、南岳古期の噴火活動の開始である。古期の活動の中で溶岩流の流出は、約4000年前と約3000年前に集中している。また南岳では古期の活動が終了する約1600年前まで、火山灰を噴出する断続的にブルカノ式噴火が続いた。この噴火形態は1955年から断続的に続く噴火と類似していると考えられている。中でも3000年前頃には頻繁にブルカノ式噴火を繰り返していた。その結果、山麓には厚い降下火山砂層が形成され、南岳も約2700年前までにはほぼ現状の状態まで成長したと考えられている

歴史時代の活動

新期南岳の活動における溶岩流。なお図中の灰色は950年頃の太平溶岩、紫色は1200年ごろの中岳噴出時のもの

764年(天平宝字8年)に始まった噴火以降について、新期南岳の活動と呼ぶ。つまり新期南岳の活動は歴史時代のものとなる。新期の活動の特徴として、山腹ないし山麓に噴火口が開口し、山麓部から海岸、海中に厚い溶岩流を流出させる噴火活動があり、また古期の活動には無かった大量の軽石の噴出が見られる。歴史時代の桜島はプリニー式噴火が4回起きており、歴史時代の四大噴火とされている。前述の764年の天平宝字噴火、1471年(文明3年)の文明噴火、1779年(安永8年)の安永大噴火、そして1914年(大正3年)の大正大噴火である

四大噴火とも山腹部に開口した噴火口からのプリニー式噴火で始まり、火砕流の発生、そして溶岩の流出活動で終結するという共通パターンがあるが、当時の海岸付近で噴火が発生した天平宝字噴火時には、水蒸気マグマ噴火と火口からの環状に噴出する火砕流であるベースサージが発生するなど、それぞれに違った特徴もある。いずれの噴火においても溶岩流は海岸線まで到達している。中でも天平宝字噴火と大正大噴火では海に溶岩流が大規模に流入した。そして四大噴火ともに前兆地震が発生したと推定されている火砕流ないし火砕サージも四大噴火全てで発生しているが、各噴火とも噴出物に占める割合としては大きくなく、プリニー式噴火時かその後に発生するためか人的被害も比較的少ない。安永噴火、大正大噴火では姶良カルデラ域での地盤沈下が記録されている。これは天平宝字噴火、文明噴火時にも起きたと推定されている。またプリニー式の大噴火終了後は数十年から数百年間、噴火活動が低調な静穏期となるのも特徴のひとつである

9世紀から15世紀前半にかけて、桜島の噴火記録は遺されていない。しかしこの間に950年頃に大平溶岩が噴出し、1200年頃に南岳の北側火口縁付近に側火山として中岳が形成されたことが確認されている。更に1946年には主に溶岩を噴出した昭和噴火があるが、いずれの噴火も規模が四大噴火よりも小さく、大噴火とは見なされていない。そして1955年以降は、山頂火口からの活発なブルカノ式噴火が続いている

四大噴火のマグマ組成はそれぞれ明確な違いがみられる。天平宝字噴火では安山岩からデイサイト質。文明噴火は四大噴火の中で最も二酸化ケイ素の比率が高いデイサイト質のマグマが噴出した。その後の安永噴火、大正大噴火と二酸化ケイ素の比率が下がり、大正大噴火の溶岩は安山岩質である

また新期南岳の活動は、古期南岳活動期よりもマグマの噴出率が高い。15世紀の文明噴火以降、大規模噴火の発生頻度が上がっているものとみられる。18世紀の安永噴火以降のマグマ噴出率は特に高く、近年の極めて活発な火山活動が桜島の特徴のひとつとなっている

火山の噴火活動はこの地球が生きていると実感する活動です。地球にとっては100年単位の活動はあっという間の事なのでしょう。しかし、人間にとっては人生丸ごとの期間であります。自分がこの世に生きている間に大きな噴火がない事を祈ります。

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