今年1月に自宅の近所にスポーツクラブがオープンしました。そこではプロテインのサーバーや水素水のサーバーがあります。水素水って忘れていた存在でした。結構前に水素水ってはやったとおもいます。いろんなメーカーから発売されていました。詳しくは知りませんが、とにかく体にいいとのことでブームになっていたと記憶しています。しかし、数年でそのブームが終わりました。たしか何かの研究発表で水素水が健康に効果がないとの事があり、それでブームが終わったのでした。今では街中のスーパーなどでは全く見かけない存在です。そんな水素水のサーバーがスポーツクラブに設置されていました。改めて水素水について調べてみます。ウイキペディアには以下の記述がありました。
水素水(すいそすい)は、水素分子のガスを溶解させた水であり、無味、無臭、無色である。水素は水に溶けるが、溶解度は低く、ごくわずかな量しか溶けないため、水素水は基本的には水と同じ性質を持つ。
工業用の水素水は半導体や液晶の洗浄に用いられる。農業では作物成長や食品保存での研究が行われている。また飲用のアルカリ性電解水の生成に伴い水素水が生成される(水素水ではなくアルカリイオン水生成装置には「胃腸症状の改善」の効能表示が認められている)。
2016年5月には、国立健康・栄養研究所は、6つのランダム化比較試験を元に、ほとんどが病気の患者での予備的研究であるため、健康な人への有効性について「信頼できる十分なデータが見当たらない」としている。なお健康者を対象とした試験は実施されている。2016年3月に、国民生活センターは水を電気分解して水素を発生する2製品で事業者の検証方法(臨床試験ではない)にそって実験し、ヒドロキシルラジカルを抑制するが飲用による効果を表していないとする広告通りの結果が得られたことを発表した。ただし、人体にどのような効果があるのかを明確にするよう要望している。
岡山大学大学院教授である中尾篤典によれば、水素自体の効果は基礎研究が蓄積されているが、水素水については「信頼できる臨床データは少なく」「いまだエピソードの類である」としている。また、同雑誌に掲載の論文によれば、研究結果の共通性から水素と水素水の抗酸化作用はあるとされているが、作用機序はまだ明確には特定されていないものとされている。
市販の水素についてうたわれた飲料水ならびに生成器に対しては、国民生活センターの発表(2016年12月15日公表、2017年1月20日更新)で、時間経過に伴って溶存水素濃度の低下が観測される例があることが示されるとともに、ペットボトル販売の飲料水の中には溶存水素が検出できないものもあったとされた。また、販売元のサイト等でうたわれる記載において、健康保持増進効果等と受け取れるものがあるものの、これらは場合により、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法等に抵触する可能性があるものであることを示唆している。
生成
水素水の生成は、水素ガスの溶解や、水の電気分解によって容易に調整できる。また、マグネシウムと水の化学反応でも生成できる。
洗浄用水素水の製造法のひとつとして、水は通過しないがガスは通り抜ける高性能の中空糸状の気体透過膜を内蔵したモジュールによる方法がある。これは、高純度の水素水を安全かつクリーンに経済的に製造することを目的としたものである。
アルカリ電解水を生成する過程で水中に水素が過飽和に溶解しており、一部はコロイド状の微小の水素気泡となって存在し、微小の水素気泡は1日放置後にも安定して存在する。アルカリ電解水に溶存する水素濃度が増加するにつれて、酸化還元電位は低くなる。パナソニックでは、飲用アルカリ性電解水は安定したpHの生成が主眼に置かれていたが、後に溶存水素量にも着目され研究開発が進んできた。
保存
水素は、ガラスやプラスチックを短時間で通過してしまうため、長時間の保存にはアルミニウム製の容器が向いている。
ただし、アルミニウム製の容器に入れたとしても水素は大気圧では容易に水の中から抜けていき容器内で水と気体の水素に分離してしまうので、容器内で水素を発生させることにより容器内を加圧すればヘンリーの法則により水中に高濃度の水素を存在させることができる。
洗浄
半導体や液晶の洗浄に用いられる。超純水に水素ガスを溶解させて作られ、洗剤を使うよりもコストと環境負荷が低い洗浄液となる。水素が微小気泡として存在すれば、これを核としてキャビテーションが発生するため、洗浄効果が高まる。超音波やアルカリと組み合わせて使用される事が多い。同様な洗浄水として炭酸水やオゾン水が存在する。
農業
高等植物では、水素(水素水ではない)によって早くには1964年にライ麦の発芽が早まることが中国で発表された。
水素水では、緑豆植物の成長促進、米の塩分や水不足時のストレス耐性の向上や、バラでは開花を遅らせ、キウイフルーツでは熟成と老化を遅らせることが示された。植物ホルモンのタンパク質遺伝子の発現を調節することが発見されたため、病害や害虫への抵抗性の向上につながる可能性がある。
また水素の抗酸化の特性は、農産物の保存に寄与する。 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の研究者は、野菜や果物を水素水に10分間浸すことで酸化や水分減少が抑制されることを確認し、食品物流につなげたいとした。
次回、さらに水素水について調べてみます。
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