転職経験談①

大学を卒業し地元の食品メーカーに勤めました。ずっと営業の仕事をしていました。その会社は55歳で役職定年。部長は57歳で役職定年です。自分は課長職だったので55歳を迎えるその月に役職定年になりました。その後の選択肢は①そのまま正社員として勤続。②子会社へ転籍し勤務。③早期退職。60歳定年で65歳まで延長雇用制度あり。継続勤務の場合は、役職手当等はなくなります。概ね3割カットの給料となります。また60歳定年後は時給1000円(当時の規約)のアルバイトとなります。ほとんどの社員は役職定年後も継続して働くことを選択します。しかし、役職定年後も勤続する先輩たちは会社に対する不満をたらたら流していました。先輩たちは給料が下がっても仕事量は変わらない。逆に若年層の退社が発生すればそのしわ寄せがきて、仕事量が増えている。言いたいことはわかりますが、「その立場を選んだのはあなたでしょ。嫌なら辞めたら。」と常々思っていました。

ついに自分も役職定年後の身の振り方を決めなくてはならない時期が来ました。自分は退職することを選択しました。会社の先輩や後輩たちはとても驚いた様子でした。「まさか、辞めるとはね。」などと多くのひとからいわれましたが、「君だったら他の会社でもやっていけるよ。」と言ってくれる先輩もいました。自分でもそれなりのキャリアもスキルのあると自負していました。

役職定年になる1年前から準備をしなくてはと考えましたが、何から始めたらよいかわかりません。休みの日にネットでいろいろ検索しました。「やりたい仕事は?」「自分のスキルは何?」「履歴書の書き方?」「職務経歴書はどう書く?」「まあ、時間もまだあるし、何とかなるでしょ。」とのんびりしていました。とにかく何か資格を取得しようと思い立ち、費用が掛からずにできそうな資格は・・・と宅建 いいかもとの結論に至りました。宅建の試験は10月に実施されることがわかりました。宅建とる前にファイナンシャルプランナー3級くらいも取れそう・・・ファイナンシャルプランナー3級試験は5月に実施される。ざっくりした予定を立てて、適当に試験対策の古本をゲットし勉強を始めました。

ファイナンシャルプランナーについてはほとんど無知でした。勉強を始めると人生に役立つ情報が多くあることを知りました。生きてゆく上で「お金」は必須。その悩みに答える専門家がファイナンシャルプランナーです。「年金」「保険」「株式」「預貯金」「税金」「不動産」「相続」これらのことが勉強できるのでした。すでに知っていることもありますが、ほとんど知らないことばかりでした。不動産については宅建にも共通するので「これはいいね!」なんて思いながら勉強を始めました。勉強方法はファイナンシャルプランナー3級の古本を買いました。2年前の試験対応の本でしたが条例等の改正が無ければ通用するを考え、また費用をかけたくなかったこともありました。本を最初のページから一通り勉強し、その後 問題集を解きました。再び本で勉強して問題集。さらに過去問の問題集を1冊購入(こちらも古本です。)しました。平日はほとんど勉強しないで(勉強する時間がなかったです。)土日に集中してやりました。いよいよ5月の試験。試験会場の最寄り駅は市ヶ谷でした。受験者の女性が多かった印象です。また、自分と同じような年齢男性もいましたがかなり少なかったと記憶しています。過去問をやっていましたが、自分にとっては結構難しかったです。でも何とかぎりぎり合格点はとれたかな?って感じでした。試験後7月になって合格通知が来ましたが、そのころすっかり試験を受けたことを忘れていました。それに試験のため勉強した内容を忘れていることに気づきました。「意識が低いと身につかない。」と感じました。

ファイナンシャルプランナー3級の試験が終わり宅建の勉強にとりかかりました。こちらも試験の対策本を古本で購入し勉強を始めました。今回はファイナンシャルプランナー3級の時と違いなかなか勉強がはかどりません。とにかく覚えることが多い。何かいい方法はないかと悩んでいたときyouTubeの動画で宅建の勉強をすることを思いつきました。宅建関係の動画はたくさんありました。特に再生回数が多くシリーズ化しているコンテンツを探しました。本で勉強、動画でも勉強、それから過去問の取り組みました。

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