世界平和デー(せかいへいわデー、英:International Day of Peace)または国際平和の日(こくさいへいわのひ)とは、国際連合で定められた記念日であり、毎年9月21日とされている。平和の日(へいわのひ、英:Peace Day)、または世界平和の日(せかいへいわのひ、英:World Peace Day)とも言う。非暴力と世界の停戦の日として、敵対行為の停止を世界の国々と人々に呼び掛けることを目的としている。
毎年この日には、国際連合本部ビルで日本の平和の鐘が鳴らされる。この鐘は、当時の国連加盟国60ヶ国の子供から集められた硬貨で鋳造され、日本政府から国連に寄贈されたものである。鐘には、「世界絶対平和万歳」と鋳込まれている。
歴史
1981年
国際連合総会は、平和の理想を記念・強化するため、国際平和デーを制定したと宣言した。国際平和デーの日は、総会の通常会議が始まる9月の第3火曜日とされた。
1982年
最初の国際平和デーを迎えた。
2002年
国連総会は、国際平和デーの日付を9月の第3火曜日から9月21日に変更し、全世界的な停戦の日であると発表した。
2005年
国際連合事務総長のコフィー・アナンは、この日を記念するために24時間の停戦と非暴力を世界に求めた。
2006年
国連事務総長のコフィー・アナンが平和の鐘を鳴らした。彼の任期内では最後となる。この年国連は、「平和と、世界中の個人と集団とコミュニティが平和を達成するための思想や活動を熟考し共有するよう促す方法は沢山ある」と述べた。イギリスでは、グレーター・マンチェスターのロッチデールで平和と非暴力の国連国際デーとしてピース・パレードUKが行われた 。
2007年
国連事務総長の潘基文はニューヨークの国際連合本部ビルにある平和の鐘を鳴らした。そして9月21日の24時間は停戦し、1分間黙祷するよう世界中に求めた。
2016年
国連事務総長潘基文と第71回国連総会のピーター・トムソン議長によって「平和の鐘」が打ち鳴らされた。そして「持続可能な開発目標、平和への砦の構築」というスローガンが掲げられた。
2017年
新たに国連事務総長に就任したアントニオ・グテーレスが平和の鐘を鳴らした。そして全ての人々の尊重と尊厳を呼びかけのスローガンが掲げられた。
2018年
国連事務総長のアントニオ・グテーレスが平和の鐘を鳴らした。そして世界人権宣言採択70周年を踏まえて人権と平和の尊重のスローガンが掲げられた。
2019年
国連事務総長のアントニオ・グテーレスが平和の鐘を鳴らし、地球環境への行動と平和への行動が呼びかけられた。
2020年
国連事務総長のアントニオ・グテーレスにより、『ともに平和を築こう』をテーマの下に、人類は互いに敵ではなく、むしろ猛威を振るい続け、人々の健康と安全を脅かし生活を変えたウイルスを人類共通の敵とし、ウイルスを差別と憎悪の促進に利用する試みに対抗することを訴えている。
2021年
国連事務総長のアントニオ・グテーレスが平和の鐘を鳴らし、「公正で持続可能な世界のより良い回復」のテーマの下、コロナ禍からの回復と気候変動防止を念頭に平和への行動が呼びかけられた。
カトリック教会
1968年から、ローマ・カトリック教会は世界平和デーを毎年1月1日にしている。
世界平和の日は、1月1日に開催される世界平和に捧げられたカトリック教会の祝宴の日で、神の母マリアの厳粛さです。教皇パウロ6世は、教皇ヨハネ23世のテリスの回勅パセムに触発され、彼自身の回勅ポピュロルムプログレッシオを参照して、1967年にそれを設立しました。この日は1968年1月1日に初めて観測された。
世界平和の日は、しばしば教皇が社会教義の権威ある宣言をした機会でした。教皇パウロ六世と教皇ヨハネ・パウロ二世は、国連、人権、女性の権利、労働組合、経済発展、生存権、国際外交、聖地の平和(イスラエル)、グローバリゼーション、テロリズムについて、教皇職の毎年の日に重要な宣言をしました。
イングランドとウェールズでは、「平和の日曜日」は伝統的に平時第2日曜日に観察され、1月14日から20日の間に発生する日曜日です。パックス・クリスティ運動の英国支部は、毎年提案された資料を準備しています。
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