不老不死と貧富の差

10月25日(火)スタート 日本テレビ系火曜よる10時の新番組「カズレーザーと学ぶ。」(※関東ほか一部地域は今夜のみよる9:54スタート)を見ました。もともと特番でやっていた番組らしいです。初回のテーマは、特番時代に大反響だった「不老不死」でした。「遺伝子研究」「人間拡張」「がん治療」の各分野の専門家が最新情報を解説していました。

遺伝子研究は人レベルで遺伝子編集を行う段階に到達しているようです。細胞の老化を防ぎ、いつまでも若い細胞でいることが理論上では可能となっています。また、病気の発症を抑えることもできるようです。若いからだで病気にならないなら、寿命は飛躍的に伸びることが期待できます。

人間拡張は失われた人体機能を最先端技術により補完することをリポートしていました。外付けハードディスクのような人工心臓を紹介していました。機能不全となった心臓を取り除き人工心臓を外付けしてバスケットボールをしている患者を紹介していました。また、最新の義手も紹介していました。脳からの信号を読み取り自在に義手を動かすことができる技術を紹介していました。

がん治療の最新治療ではがん細胞の根絶する治療法を紹介してました。光免疫療法が紹介されていました。過去のがん治療ではがん細胞のみを破壊することができずその周辺の健常な細胞まで破壊する治療をしていました。そのため患者へのダメージが大きく、さらに回復にも時間がかかっていました。最新の治療法は、がん細胞のみを破壊するため、患者へのダメージは劇的に軽減されるようになりました。また、開腹手術をしなくてもよいケースも増えるようで回復の時間も短縮されるようです。さらに破壊したがん細胞が患者の免疫力を向上させることに繋がり、がん発症を抑制する効果アップにつながるたらしいです。ひと昔前では不治の病のがんが治る病気となってきています。番組では2035年 あと13年後にはがんは完治できる病気になるとも言っていました。

不死ということにはならないにしても、人の寿命は伸びることは間違いないようです。番組を見終わって感じたのはひとの欲はどんどん拡張してゆくものだなということでした。太古の昔から時の権力者は不老不死を望みその方法探求し続けてきました。その探求が科学を発展させてきました。錬金術もその一つです。秦の始皇帝も不老不死を願った権力者でした。始皇帝は生前には不老不死にはたどり着くことはできませんでしたが、死後の復活を願い自分の墓「始皇帝陵」を造りました。エジプトの王族も死後の復活のため、ピラミッドを建造しました。

番組の中で遺伝子研究 遺伝子解析にかかる費用を紹介していました。過去には100億円もかかってた費用が、今は10万円程度でできるようになっているとの話でした。多くの企業が参入することでコストが激減できているようです。今後もコストは下がることは間違いないと思います。

最先端の治療法、技術はとても高額になる事は明らかです。お金がある人は、最先端の治療を受けることができます。お金持ちは人は寿命が延びますが、貧乏人は治療を受けることができません。お金持ちだったら治せる病気でも貧乏人は治すことができずに亡くなっていきます。貧富の格差がその人に人生を左右することは間違いないです。ますます、その格差が広がります。お金持ちは高い教育を受けることができます。衣食住もレベルの高いものが入手できます。高収入を得るチャンスがあります。最新の技術を入手できます。最新の治療を受けることができます。貧乏人はその真逆になります。ひとりひとりの生活レベルがそうであるように、国家間レベルでもそのようなことが起こります。富める国とそうでない国との格差が広がります。

技術の進歩が人を不幸にしてはならないと思いますが、現実はそうではないことに気づかなくてはならないのではないでしょうか。それでも今日を生き、明日も生きる。こころの在り方がより大切な時代です。

 

 

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