延喜式???

2月25日について調べてみました。ウイキペディアには・・・

927年(延長5年1月21日) – 藤原忠平が延喜式を奏進する。・・・との記述がありました。

延喜式 中学か高校の日本史の教科書にかいてあったな・・・なんだったっけ?

そこで延喜式について調べることにしました。ウイキペディアには以下の記述がありました。

延喜式(えんぎしき)は、平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)で、三代格式の一つであり、律令の施行細則をまとめた法典である。

概要

三代格式のうちほぼ完全な形で残っているのは延喜式だけであり、細目まで規定されているため、古代史の研究のうえで重視されている。

成立

905年(延喜5年)、醍醐天皇の命により藤原時平らが編纂を始め、時平の死後は藤原忠平が編纂に当たった。『弘仁式』『貞観式』とその後の式を取捨編集し、927年(延長5年)に完成した。その後改訂を重ね、967年(康保4年)より施行された。

構成

日本古典全集に収録された『延喜式』巻9の「駿河國」の部分

全50巻、約3300条からなる。律令官制に従い、以下のような構成。

巻1 – 巻10
神祇官関係の式。この部分を神祇式という。巻ごとによる記載内容の趣旨は以下となる。
  • 巻1と巻2 – 定例祭 (通称:四時祭、四時祭式など)
  • 巻3 – 臨時祭 (通称:四角祭・四角祭式、四境祭・四境祭式、四角四堺祭など)
  • 巻4 – 大神宮
  • 巻5 – 斎宮
  • 巻6 – 斎院
  • 巻7 – 踐祚大嘗祭
  • 巻8 – 祝詞
  • 巻9と巻10 – 神名帳 (通称:延喜式神名帳)
巻11 – 巻40
太政官八省関係の式
巻41 – 巻49
その他の官司関係の式
巻50
雑式

内容

神祇官関係の式

巻8に祝詞を掲載。巻9・10は神名帳(神社の一覧表)となっていて、祈年祭で奉幣を受ける2861社の神社が記載されている。延喜式神名帳に記載があるのは当時朝廷から重要視された神社であり、一般に式内社と言って社格の一つとされたが、現在では消滅したり不明となっている神社も多い。

太政官八省関係の式

巻21は治部省関係であり、山陵について記する諸陵式が含まれる。

巻22の民部省上の中に、「凡諸国部内郡里等名 並用二字 必取嘉名」とあり、全国の地名が変更された。

巻23は民部省下である。

巻24の主計寮上には、全国への庸、調、中男作物の割り当て等が書かれており、当時の全国の農産物、漁獲物、特産物を伝える。

巻25は主計寮下である。

巻28は兵部省関連である。その中の諸国駅伝馬条には五畿七道の402ヶ所の宿駅の名称と備えるべき駅馬や伝馬の数が記載されている。

写本

『延喜式』原本は現存せず、室町・戦国期の古写本もほとんど散逸した。最古の写本には九条家伝来品の東京国立博物館所蔵本(国宝:平安時代、10・11世紀)や、大阪府河内長野市天野町の金剛寺所蔵の三巻(巻第十二残巻、巻十四、巻十六、平安時代、12世紀前半)がある。

趣味で神社の参拝をしたりしています。神社について調べていて社格という言葉を知りました。延喜式に神社のリストがあるようです。延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)です。神社は朝廷とのつながりが深い神社やそうでない神社があります。当時の日本全国の神社をランク付けしたリストです。延喜式神名帳についてもし調べました。ウイキペディアには以下の記述がありました。

延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)は、延長5年(927年)にまとめられた『延喜式』の巻九・十のことで、当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧である。

概要

延喜式神名帳に記載された神社、および現代におけるその論社を「延喜式の内に記載された神社」の意味で延喜式内社、または単に式内社(しきないしゃ)、式社(しきしゃ)といい、一種の社格となっている。本来「神名帳」とは、古代律令制における神祇官が作成した官社の一覧表を指し、官社帳ともいう。国・郡別に神社が羅列され、官幣・国幣の別、大社・小社の別と座数、幣帛を受ける祭祀の別を明記するのみで、各式内社の祭神名や由緒などの記載はない。延喜式神名帳とは、延喜式の成立当時の神名帳を掲載したものである。延喜式神名帳に記載された神社(式内社)は全国で2861社で、そこに鎮座する神の数は3132座である。

式内社は、延喜式が成立した10世紀初頭には朝廷から官社として認識されていた神社で、その選定の背景には政治色が強くみえる。当時すでに存在したが延喜式神名帳に記載がない神社を式外社(しきげしゃ)という。式外社には、朝廷の勢力範囲外の神社や、独自の勢力を持った神社、また、神仏習合により仏を祀る寺となった神社、僧侶が管理した神社、正式な社殿がなかった神社などが含まれる。式外社だが六国史に記載がある神社を特に国史現在社(国史見在社とも)と呼ぶ

次回は、神社の格式についてもう少し掘り下げてしらべます。

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