バブルのまただなかにいたときは、わかりませんでした。しかし、バブルがはじけて景気が悪化した時、バブルがあったことがわかりました。
不動産投資、株式投資など様々な投資をする人が巷に溢れていました。不動産は必ず値上がりする。株価も必ず値上がりする。投資する人はそう信じていました。投資のために借金する人も多くいました。銀行も無責任にどんどん貸付していました。都市伝説のようにいろんな話が飛び交っていました。土地ころがしで大儲けした。株価が高騰し大儲けした。わたしべ長者のごとくマンション投資が大成功。あっという間の資産が10倍。投資しない奴はバカだ。借金してでも投資しないと資産が作れない。
仕事の得意先が廃業したことがありました。本業は堅調でしたが、土地に手を出し、資金繰りが悪化しやむなく廃業しました。月曜日の朝、店に貼り紙が張り出されていました。永らくお世話になりました。〇月〇日をもって廃業いたします。連絡先として弁護士事務所の電話番号が書かれていました。商品を卸していた問屋は商品回収に来てました。他にも取引業者が数名来ていました。
会社の先輩たちとよく飲みに行ってました。その当時、会社の寮が晴海の倉庫街にありました。たまに先輩たちと銀座で飲んだりしました。帰りはタクシー・・・と行きたいところですが銀座にタクシーがいません。晴海通りに出てもタクシーがありません。道路にはタクシーを探しているひとがたくさんいました。ちょっと距離はあるのですが、晴海の寮まで歩いて帰りました。その当時、そんなことが何度かありました。また、当時、不思議なことにタクシーチケットが出回っていました。友人や知人からタクシーチケットをもらうことがありました。
身近にも株式投資としている人がいました。大儲けしたいがために信用取引もしていました。個人的な考えですが、投資はリスクがあるため余裕の資金でやるべき。借金してまでの投資なんてありえない。その人は信用取引で大儲けどころが大損してせっかく蓄えた資産を売却するはめにあいました。
バブルの時、景気がよく給料が上がったひとも多かった。思い切って都心にマンションを購入した人がいました。給料も順調に上がっているしボーナスも期待できる。今住んでいる賃貸物件の家賃を払い続けるのはもったいない。住宅ローンを組んで、少し無理をしてでも都心のマンションを購入しよう。給料も上がって行くだろうからボーナス時の支払いを多めにすれば支払いも大丈夫だろう・・・と思っていたらバブルがはじけて景気が悪化。給料は上がらず、ボーナスも大幅ダウン。住宅ローン返済が滞りせっかく購入したマンションを手放すことに・・・そのての話結構聞きました。
バブルがはじけて目が覚めたひとも多かったと思います。業績が上がっていないの株価だけが上がる変な現象。家賃がどんどん高くなっている賃貸マンション。
バブルがはじけて倒産する会社も出てきました。その当時、JRの中央線がよく遅れや運休になっていました。中央線では自ら命を絶つひとが毎日のようにあったと記憶しています。
バブルの時代 勤めていた会社も少なからず恩恵を受けていた。お祝いの品の注文が結構多かった。間に合わないくらいの注文もあった。納品日に合わせることが困難な場合もありました。物流も混乱し運ぶトラックがない。運転する運転手がいないなど異常な状態でした。高級な商品も売れました。全国で限定300本。数日で予定本数になり完売。同業他社でも同じような商品を発売しましたがそれもすぐに完売していました。得意先のひとからこんなことを言われたことがありました。「もっと高い商品ないの?高くても売れるよ。」バブルがはじけて数年後、この得意先のひとは真逆のことを言ってました。
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