心地よい場所つくりに一役

パワーストーン大好きです。なかでも水晶が一番好きです。いろんな水晶を買いました。以前 名古屋に単身赴任していました。単身赴任だったため休みの日はすべて自分のための自由時間でした。とはいうものの一日は洗濯、掃除、クリーニングの持ち込み、受取、食料品の買い物とかで結構終わってしまっていました。東京の営業所で働いていた時、趣味とまではいきませんがパワーストーン、鉱物をみるのが好きになっていました。気に入ったものは買って家に飾っていました。東京の営業所から2年間大阪の営業所へ転勤し、その後 名古屋の営業所へ転勤となりましたころの話です。

大阪の営業所勤務の時は、パワーストーンはあまり見に行くことはありませんでした。いまから思えば理由はわかりませんが、なぜか見に行かなかったです。それが名古屋の営業所へ転勤となったときは結構ひんぱんに見に行きようになりました。飲み屋じゃないですが行きつけの店ができたのでした。ネットでパワーストーンを販売している店を探して、住んでいるところから行きやすい場所の店に行くようになりました。大須観音のあたりの結構 パワーストーンを扱うお店がありました。わたくしの好みは水晶の塊クラスターです。加工のされていない水晶が好きです。パワーストーンを扱うお店では丸くカットしたブレス用の石やあまり大きくないものを扱うお店が多かったです。水晶のクラスターを数多く扱うお店は少なかったです。しかし、1軒いい店を見つけました。名古屋と東京浅草と川崎溝の口 3店舗を構えるお店でした。店先ではブレスがたくさん展示され丸くカットした石を数多く並べ、オリジナルブレスも作れるようなお店でした。お客さんは10代から20代の女性かカップル。わたくしのような中年のおじさん客は全くいませんでした。クラスターは店の奥の陳列ケースに並べてありました。店でもっとも高額な商品は100万円の水晶クラスター。とても巨大な水晶クラスターが展示されていました。透明度はさほど高くはなく白濁し鍾乳石のような印象のクラスター。水晶の山脈がいくつも連なっているクラスター。見る角度により表情を変えるクラスターは見ていて飽きない存在です。とはいえあまりそのクラスターばかりへばりついてみていたら変な人と思われかねないのでずっと見ていたい気持ちを抑えて他の石を見ていました。そしたらいい石がありました。水晶の比較的大きな石でした。大きさは握りこぶしを二回り大きくしたぐらいで透明は結構いい感じでした。多分 岩盤とつながっていた周辺は緑泥石と絡まっていたようです。そのため一部が緑泥石と同化していました。緑泥石の緑青と水晶の透明が何とも言えないコントラストを作っています。一目で気に入り即購入しました。透明度が高く、本当にいつまでも眺めていられる石です。毎日眺めるのがとても楽しみにしていました。

購入してからしてから1週間ほどたったある日、わたくしの携帯電話に知らない電話番号が表示されました。とりあえず出てみるとなんと水晶を買った店の店長からの電話でした。話を聞くと買った石を採掘した時にはもう少し大きかったのですが、何かの拍子に2つに分かれたというのです。わたくしが買った大きい塊と店に残った小さめの塊に分かれたのです。店のオーナーが大きな塊を購入したわたしに、店に残った小さめの塊をプレゼントしようとの話になり、わたくしに電話がかかってきたのでした。話を聞いて最初は何を言っているのかわかりませんでした。割れた塊を購入しなくてはならないのかと最初勘違いしたので電話の相手に印象の悪い対応をしてしまいました。話を理解してからももらっていいものか、迷ってしまいました。オーナーからは是非とももらってほしいとのことを何度も行ってもらったことで遠慮なくいただくことにしました。「こんな話もあるんだな。なんか不思議な話。」電話でいただきに行く日取りを決めました。割れた片割れはその時点では東京の店舗にあったらしいです。そんな話も聞くと益々不思議な話と思いました。

次の休みの日に大須の店舗に片割れを引き取りに行きました。横5㎝縦10㎝位の塊でした。水晶と緑泥石が同じくらい入り混じった感じの石でした。そのため全体的には緑青の塊のように見えました。まさかのお店からのプレゼントはうれしかったのですが、それだけもらって帰るのもいかがなものかと思い程よい手ごろなサイズの水晶を一つ購入して帰宅しました、自宅で大きな塊と小さな塊を並べるとなんとなく夫婦岩のような印象がありました。男性的な大きな塊の水晶と緑泥石の緑青が目立ち、大きさも控えめな女性的な印象の水晶を眺めているとこれは2つ一緒でないとだめだなと思いました。この水晶 夫婦岩はいまも我が家のリビングに仲良く並んでいます。この石のおかげでリビングは心地よい場所となっています。

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