翌年に役職定年を迎えることとなるわたくしがひそかに願ったことは部長職への昇進でした。課長職の役職定年は55歳で、部長職は58歳でした。次の4月で部長職に昇進できたら58歳まで今の生活が維持できる・・・と皮算用。部長職の空席はありませんでしたが、行けそうなポジションがあるか考えました。しかし、そんな都合の良い話はありません。結局、部長になる事はありませんでした。でももしあの時、部長になっていたら会社を辞めることができずそのまま65歳まで同じ会社で働くこととなったと思います。
55歳の役職定年を迎える1年前に人事から説明を受けました。55歳以降の雇用について。選択しは3つありました。①退職②退職し子会社へ転籍③同じ会社で給料3割カット ①は早期退職扱いになり退職金3割増②退職金の割り増し無し。給料は子会社の規定に従う③給料3割カット いろいろ悩みました。特に資格もない自分が転職できるのか?転職できてもある程度の給料は確保したい。そのようなリスクを負うより今の会社で勤めている方が安心です。すでに役職定年をしている先輩たちにも話を聞いたりもしました。先輩たちは転職できるかどうかの不安があり、退職しない選択をしたと言ってました。自分より10歳くらい年上の先輩たちでした。よくよく考えてみたらその方たちは、オイルショックの就職難の世代の方たちでした。大学を出ても就職できない。そのような厳しい経験を経て今の会社に勤めています。会社に対する不平不満を言っていても会社への忠誠心はとても高い方たちでした。そのような人たちにとっては、会社を辞めることは裏切り行為であり、とても考えられない行為であることにあとから気づきました。そんなあれこれ悩んでいた時に『とにかくなにか資格を取ろう。』と考えました。就職に有利な資格は何か?今、自分の実力で取得できる資格は何か?などなど・・・結局 宅建がいいかも・・・との考えに至りました。ファイナンシャルプランナーもいいかも・・・試験の受験資格、難易度、試験日程を調べて計画を立てました。ファイナンシャルプランナー3級は特に資格がなくても受験できることがわかりました。人生のお金にまつわるあれこれを勉強するのに良いと思いました。不動産、税金、預貯金、保険の事などを勉強できることがわかりました。不動産だから宅建にも役立つと思いました。試験日程もファイナンシャルプランナーが合わって数か月の合間があって宅建の試験でした。これならいけるかも・・・またまた皮算用。すぐにファイナンシャルプランナー3級の勉強を始めました。ネットで独学する際のおすすめ教材を探しました。基本的に勉強にお金をかけたくない。との考えでテキストは中古本を購入しました。年次が最新ではありませんが、条例が変わっていなければそのまま使えると思いましたので、中古本を購入しました。知っているつもりでも知らないことや昔 学校で勉強した事もあったりして意外と面白かったです。ファイナンシャルプランナー3級では就職に有利にはなりません。1級を取得するためには2級を取得しなくてはいけません。2級取得には3級取得が必要です。1級は使える資格と思います。取得の難易度は・・・宅建取得に400~600時間の勉強が必要、ファイナンシャルプランナー1級は600~1000時間が必要と言われているようです。宅建+ファイナンシャルプランナー1級・・・これはいいかも。なんて空想してました。
フィナンシャルプランナーの第一段階である3級を受験しました。勉強は購入した教材で勉強し、さらに過去問集を購入して勉強しました。勉強は平日はほとんどできませんでした。結局、土日での勉強のみとなりました。しかし、それでも合格することができました。次は宅建。
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