ロシアのウクライナ侵攻でたくさんの動画がテレビで流れています。ウクライナの都市をロシア軍が攻撃する様子や攻撃を受けた施設の動画です。また、被害を受けた方々のコメント、市街地の様子 人がいない町 首都キエフから避難する多くの国民。戦うことを誓うウクライナの人々。発射されてたミサイルの様子。ロシア軍戦車に素手で立ちはばかるウクライナ国民。動画の威力はすごいです。また、時差が少なく公開されているため臨場感、リアルな現場の空気が伝わります。
過去にも動画の威力を感じたことが何度かありました。湾岸戦争の時もそうでした。まるで花火のように夜空に消えるミサイルの様子。誘導ミサイルが着弾する様子。攻撃を受けた施設の残骸。傷ついた市民の手当をする病院の様子。これはなんなんだ。映画の1シーンのようでした。3.11アメリカ同時多発テロの時もそうでした。深夜テレビを見ていたらアメリカの世界貿易センターのツインビル様子が映りました。テロが起こったとのニュースが流れていました。しばらくすると飛行機がビルに衝突する様子が目に入りました。「うそでしょう」ほんと、映画の1シーンでした。リアルタイムで飛行機自爆テロを見ることになるとは思ってもいませんでした。東日本大震災の時もそうでした。昼過ぎに事務所へ戻ると東北で大きな地震があったと先輩社員が教えてくれました。応接室にあるテレビでNHKのニュースを見ました。東北のどこかはわかりませんでしたが定点カメラの動画が流れていました。海沿いの道路の様子でした。数台の車が行き交っていました。すばらくすると海の方から大きな波がやってきました。大きな波が来るタイミングがこちらへ向かってくる車とちょうど合うように見えました。見ていた社員全員が「だめだ。止まれ。」思わず声をあげました。大きな波は車を飲み込みました。波が引いた後に車はありませんでした。流されたことがわかりました。見ていた社員は言葉がありませんでした。画面が切り替わり定点カメラが瓦礫が流れる様子を映していました。建物の一部、木材などが流れています。最初は川の様子かと思いましたが、どうやら街中の幹線道路の様子を映していたようでした。一面、瓦礫、濁った水でした。人の姿はありませんでした。悲惨な現場の様子を伝えていました。この時の映画の1シーンのように思いました。現実に起こっている災害です。あまりに衝撃的な動画であるためか現実世界で起こったことと信じられないという感じでした。フィクションの世界の出来事。作り物の世界の出来事のようにも感じた事を覚えています。自分が受け止めることができるレベルを超えたためにそのように感じたのでしょう。
情報はより早く、より正確に、より多く伝えることが重要と思います。また、画像や動画は情報量が多くとても有効な手段であることは間違いないです。しかし、その利用方法によっては人を間違った方向に誘導する手段にもなり得る危険な存在でもあります。意図的に自分の主張を正当化する加工を施してフェイクニュースとして使われることもあります。戦争は当事者たちはお互いの正当性を訴えます。どちらにもそれぞれの正義があります。そえぞれの正義を貫くために戦争を起こしてしまう。人間はなんと愚かな生き物なのだろうかと悲しくなる。
何を信じればよいのか?何が正しいのか?いまの社会では、SNSが進化し誰でも情報発信ができるようになりました。わたしのような人間でも世界に向けて情報が発信できます。そのことが社会を大きく変えました。お金の流れも変わりました。こん時代に変化するなんて思ってもいませんでした。これから如何に生きてゆくか?自分はどうしたいのか?日々様々な選択を責任をもってなさなくてはならないのだと感じます。
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